亀倉町

帰命山 萬竜寺

木食上人但唱が開山した寺

上信国境の四阿山<あずまややま>と根子岳<根子岳>西方は深い谷をつくっていて、その谷を削って急流が何本かに分かれ流れています。
それが米子川<よなこ>、宇原川、仙仁川<せに>などです。
その川のみなもとに「米子の滝」や「大谷の滝」など天下の名勝がかかっていて、古来より修験道の行場になっていたそうです。



木食上人但唱<もくじきじょうにんたんしょう>は若い頃、佐渡で修行したのち、米子の奇妙山にこもって12年間修行した末に1617年(元和3年)亀倉に「帰命山萬竜寺」を開いたのです。

この寺は慶安2年に幕府より朱印状を授けられたそうで、朱印状を授けられた「朱印寺」はこの辺りでは興国寺と萬竜寺の2ヶ所だけなのだそうですよ。




門前にある2本の須坂市指定天然記念物「クマスギ」は樹齢300年で須坂市中のクマスギの母樹なのだとか・・・。
間近で見るとかなりの迫力!!

須坂市の旧仁礼村には神社や史跡が沢山あります。
それもきっと文頭に書いた「古来よりの修験道の行場」の近くだったからかもしれませんね。
須坂市街の町並み探索も面白いけれど、時にはこういった少し離れた場所の史跡探索も新しい発見があってかなり面白いですよ。




帰命山 萬竜寺

住所:亀倉町
名前:帰命山 萬竜寺
取材日:2005/09/06
更新日:2020/03/30

参考文献

新撰須坂市の文化財<須坂市の文化財調査会>
ふるさと須坂<須坂市教育委員会>

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