須坂市では毎年7月21日~7月25日まで祇園祭<ギオンサイ>が行われます。
祇園祭では、神輿<ミコシ>と一緒に、市内各町保有の11基もの笠鉾<ギョウレツ>が列をなして町を練り歩くのです。
須坂市東横町にある「笠鉾会館ドリームホール」には、祭りの時に使用される各町保有の笠鉾が展示されていて、常時見学することができるのです。
昔は、笠鉾を各町が保有保管していて、祭りの期間以外は町の有力者宅や寄り合い場に分解され保管されていました。
須坂が裕福だった時代、笠鉾に巻かれている刺繍入りの布は、祭りが終わると売りに出され、その売ったお金で参加者の飲み代にしていたのだそうです。布は祭りの度に新調されるので、毎年デザインが若干違っていたのだとか・・・。
笠鉾と一緒に出される屋台は、江戸時代の多いときには10基ほどがあったそうです。現在残されている舞台は4基で、どれも老朽化が進んでいるために、笠鉾同様に組み立てたまま館内に保管展示されているのです。
そのほかに館内では、祇園祭や市内近郊地区の祭りを説明した映画を楽しむことができます。
入館料金がかからないというのも嬉しいですよね。
須坂の祇園祭や周辺の季節祭を盛り上げる意味でも、それぞれの祭りの意味を知って参加するのと知らずに参加するのでは大きく違います。
祭りを好きな方は多いはず。
是非一度は、笠鉾会館ドリームホールに足を運び、祭りの本質を知ってくださいね。