本郷町

馬場跡

江戸時代に須坂地域を治めていた須坂藩。
藩主をはじめ、藩士たちは日頃から剣術、馬術を鍛錬していました。

剣術は館の中の道場で行うことができますが、馬術に関しては、広い土地が必要です。
明治4年頃に書かれたとされる須坂藩館陣屋絵図によると、館の奥に馬場の存在が書かれていますが、それほど広い土地ではなかったようです。ましてや藩主の住まいである館の中ですから、藩士全員がそこで馬術の練習ができることはありません。

そこで、本郷地区の山裾に広い馬場を設け、馬術の練習場として使ったのです。


今でも本郷地区に馬場跡が残されています。

山の斜面を平らにして、段差を作って上から眺めることができるようになっているのです。
馬場の周囲を囲むようにソメイヨシノが植えられて、現在は地域の花見の場として使われているそうですよ。春には桜が満開になり、それはそれはいい花見場になりますよ。
馬場に向かう途中に、墓地がありそこには枝垂れ桜の古木もあります。(写真)


全国各地に馬場があったとされる場所は多くありますが、このように残されているのは珍しいようです。

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