須坂市西町に「田中宮神社」があります。
このあたりは通称三本松と呼ばれているそうで、神社といっても灯籠と石祠だけが置かれた簡素なものとなっています。
この田中宮神社がいち建立されたのかは定かではありませんが、享保18年(1733)に、犀川の氾濫のために須坂藩領だった綿内村土屋坊組(現長野市南屋島地区)からこの地に移住したという記録が残されていることから、そのあたりの時代に建立されたものと推測されます。
先人が移住してきた当時、このあたりは荒れ地であり、田畑にするには大変な苦労があったと思われます。五穀豊穣を祈願し「田の神」として祀られたのでしょう。
簡素ながら雰囲気のある神社ですので、一度足を運んで参拝してみてもいいですね。