須坂市豊丘にある小高い山は「離山<はなれやま>」とよばれています。
山の頂上には離山不動尊が祀られています。
離山不動尊
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この離山はオスの竜が固まってできた山であると伝わり、更に臥竜山との夫婦山であるという伝説が豊丘地域で伝わっています。
そこで豊丘地域伝わる「離山と竜」という伝説をご紹介します。
昔、二匹の夫婦竜があり、夜な夜なこのあたり一帯に出没して、せっかく取入れを目のあたりにした作物も一夜で荒しまわってたり、家畜を殺したりでほとほと民百姓も困りぬいていた。
しかし竜にさからうと、仕返しが恐ろしく唯暴れるのにまかせていた。
域る夜坊平の僧が里を見ると、なにかざわめきが聞こえ、只事ではないと悟った僧は、すぐさま里に降りて見ると二疋の巨竜が暴れている。
僧は捨ててはおけず、良民の苦難を救わんものと、三日三晩教文を唱えて、この竜を岩山に固めた。その竜が離山であり、雌が臥竜山だという。
この話は口伝によって伝えられていましたが、現在は豊丘公民館によって紙芝居などで地域外に発表されるようになりました。
地域に伝わる伝説には面白いものが沢山ありますね。