本郷町

橋場遺跡

古代の人々は、狩猟をする山が近くにあり、飲み水となる川と湧き水が近くにある場所に住み着いた。


須坂市日滝地区は、山が近いわりに平らな土地で、須坂市としては珍しい酸性の川ではない八木沢川が流れている。この八木沢川では魚もいたと思われる。
こうしてみると、この場所はいわば、古代の人々が住むにはピッタリの場所なのである。


昭和34年(1959)の道路工事の際、多くの土器が見つかり、近くのリンゴ畑の中から今からおよそ4000年前の縄文時代中期、後期の住居跡が発掘されました。
昭和56年(1981)には道路拡幅小路の際に発掘調査が行われ、多数の土器や石器と一緒に平安時代の住居やかまど跡も出てきたそうです。

このことから、この日滝地区には古来より長い間人が住み続けてきたことがわかるのです。




近代の須坂市は、須坂駅周辺を中心にして町を作っています。(最近はまた変わってきていますが・・・)
その前は「須坂市の辻(中町)が中心でした。

しかし、少し調べてみると近代に中心とされてきた場所に人が住み着いたのは江戸時代以降の話なのです。
なぜなら、江戸時代前には近くを流れる百々川の流れが今のようではなく、度々起こる氾濫によって人が住める状態ではなかったからなのです。

それまではどこが町の中心だったのか。
それは今に残る土地名が示すように「本郷」でした。

というわけで、この橋場遺跡を中心とした日滝本郷地区は歴史の深い土地なのです。








橋場遺跡

住所:本郷町
名前:橋場遺跡
取材日:2010/04/27
更新日:2021/09/08

参考文献

ふるさと須坂<須坂市教育委員会>
須坂市生涯学習市内見学まなびー号資料<生涯学習推進センター>

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