小河原神社の神楽

長野県須坂市小河原町の「小河原神社」春大祭が行われ、
その前夜祭として、神楽<カグラ>が行われました。

☆小河原神社紹介ページ
http://www.suzakamap.com/tanken/page.php?_id=204

前夜祭の夕方、笠鉾<カサボコ>と神楽が太鼓と笛の音色と共に、街中を練り歩きます。
途中、大乗寺<ダイジョウジ>とその年にお祝い事のあった家に立ち寄り、獅子神楽を舞うのです。


現在、全国各地で多く行われている獅子神楽は、獅子の霊力で悪魔払いを行う、祈祷<キトウ>を行うことが目的です。

この南小河原の神楽は、明治20年頃に、
佐藤宇三郎、内田団吉、松尾熊吉ら三氏が、戸隠にて泊り込みで習得をし、南小河原の若い衆に教えたことがはじまりと伝えられています。
3氏は、「獅子舞」、「面神楽」、「笛」、「太鼓」について、昭和5年ころまで指導したのだそうです。

現在は「わらじ会」祭典部の有志によって、伝統芸能として伝承されています。
「獅子舞、面神楽」の習得で2~3年、
「笛、太鼓」の習得で2~4年かかるといい、日々公会堂にて練習をしています。

僕はこのような神楽を始めて見ました。
太鼓と笛の音色に合わせた獅子神楽と「ひょっとこ」面神楽の舞、
それと独特の掛け声。
じっくりと見物してみると面白いものですね。


須坂市には、こうした神楽が現在いくつか残されています。
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小河原神社の神楽


名前:小河原神社の神楽
取材日:2007/04/29
更新日:2021/04/09

参考文献

松川扇状地の里 小河原郷誌 <須坂市小河原郷中>

掲載している探検隊スペシャル