長野県須坂市福島の小林宅庭先に句碑が建っています。
「君が忠 親に孝行は 国の光」
この句を残した「田ノ本誼道<タノモトイドウ>」とは通称名です。
本名は「小林京之助」といいました。
安政6年(1900)に福島村に生まれた京之助は、子供の頃に
同村の師匠「堀信山」に
「学校が出来たから学校生徒に負けないように学問に励みなさい」
といわれ、父に頼み、余暇を利用して勉学に励んだのだそうです。
明治7年に俳諧が流行すると、京之助は同村の「田ノ本一秀」の門に入り、師の「田ノ本」の号を継ぎ「田ノ本誼道」と名乗るようになりました。
常々京之助が言っていた
「仁義と礼儀の道は人として欠けてはならない。
自分は常に言行の鏡としていなさい。」
の心はこの碑文にも表れているように感じるのです。