須坂市井上町で見かけた「双体道祖神<ソウタイドウソジン>」です。
また、その睦まじい姿から「夫婦道祖神<メオトドウソジン>」とも呼ぶそうです。
双体道祖神とは見たままに、1つの石碑の中に男女の神の姿が彫ってあるもので、
「合掌神型」(二人とも手を合わしている)
「酒器像」(男神が盃、女神が徳利をもつ)
「接吻像」(男神と女神が接吻をしている)
「握手像」(男神と女神が握手をしている)
などの種類があるのです。
今回の双体道祖神は「握手像」ですね。
そもそも「道祖神」は村に侵入してくる厄を防ぐ意味があり、峠や村境に建てられ祀られたものが多いのです。
また、道祖神にはそんな「厄除け」とは別に「子孫繁栄」という祈りも込められてもいるのですよ。
「双体道祖神」は男女の神の睦まじい姿が彫られていることからも「子孫繁栄」の意味が強い石碑なのでしょうね。
少子化が問題となっている現代。
町や村の片隅に建てられている道祖神にしばし手を合わせ。祈ってみることも良いのではないでしょうか。