屋部町

上高井乗馬倶楽部記念碑

須坂市屋部町にある「メセナホール」の前に3つの石碑が並んで建っています。
右より「記念碑」「馬頭観世音<バトウカンゼオン>」「軍馬慰霊塔」と彫ってあるのがわかります。(写真では見づらいですが)

「記念碑」は昭和10年に上高井乗馬倶楽部の設立と現在「メセナホール」となっている土地にあった1周440mの競馬場開設を記念したものなのだそうです。

ここは昭和初期には競馬場があったのか・・・
そういえばメセナホールができる前にそれらしいものがあったような・・・あまり記憶が定かでないのですが。

中央の「馬頭観世音」の碑は、石碑に刻まれた通り馬の守護神「馬頭観世音」を祀ったものです。
「馬頭観世音」は馬が四方を駆けめぐって敵を倒したように、周りの諸悪霊を退治してくれると考えられ、また足の早い馬が草を食べ尽くすように、あらゆる悩みを解消してくれるという意味があるのです。


左の「軍馬慰霊塔」は昭和13年に建立されたとあります。
戦地にかりだされ死んでいった軍馬達を供養するために建てられたものなのです。

この3つは全て「馬」に関係する石碑です。
馬は古来より通信・運輸・交通・軍事・農耕・祭礼など、多種多様に用いられました。その分人間の生活に近く、親しみをもたれた動物なのです。
このように馬を祀ったものが残されてきた事をみると、人間がいかに馬に頼った文化を歩んでいたかがわかるのです。

人間の歴史を調べることは人間と馬の関係の歴史を紐解くことと同じな気がします。

上高井乗馬倶楽部記念碑

住所:屋部町
名前:上高井乗馬倶楽部記念碑
取材日:2006/04/15
更新日:2020/07/26

掲載している探検隊スペシャル