須坂ぶらりアルバム

長野県須坂市はここ数年でたいぶ様子を変えた。

存在している時には何も思わないが、
撤去もしくは解体などでその存在が無くなり、
数年経過した後にその存在の大切さと懐かしさを感じる。

それは町の景観から始まり、建物、看板など様々なものが対象となる。


最近気になった本から

兵役と東都遊学期間の8年間を除き、人生の大部分を長野県須坂市で過ごした越統太郎氏は、70歳を過ぎ、足腰の衰えを感じたことから須坂の町の中をカメラ片手に散歩することが日課となった。

統太郎氏は須坂市に町づくりボランティア「信州須坂町並みの会」が発足すると、初代会長に任命されることになる。

そして、平成9年9月にそれまで撮りためた写真を元に
「須坂ぶらりアルバム」
という本を出版したのです。

本の中は主に昭和60年から平成9年までの須坂市街地を中心とした写真が沢山載っている。

存在そのものが無くなってしまったもの。
現在は改装されて綺麗になっているもの。
新しい建てられた建物により、見えなくなったり、変わってしまった風景。
など、どれも今となっては懐かしい光景ばかり。

過去を思い出し、ほのぼのしてしまいます。


今回紹介した本
・須坂ぶらりアルバム(越統太郎さん著/株式会社印象社制作)




この本のあとがきの中で統太郎氏は、

「昭和61年秋の(信州須坂町並みの会)設立総会の熱気あふれる雰囲気を忘れることができません。出席者はせいぜい40人から50人と踏んでいた私の予想を上回る百数十人、主として30代から5,60代までの様々な職業の商店主、職人、教師、勤め人、ジャーナリスト、デザイナー等の市民の集まりでした。」

と書いています。
現在も須坂市は「蔵の立ち並ぶ町並み」を須坂市を訪問する観光客に対する売りとしています。
しかし、残念ながら現在、町に活気を感じることができません。
町並みの勉強会を行なうとしても、「我先に!」と参加をする方が須坂市の中で百人以上も集まる自信もありません。

僕はこの一年半、誰にも負けない位に須坂市を調べまくりました。
そしてそれらをこのページにて発信しました。
その結果、僕も含めて観光客を受け入れる側である私達が、須坂の魅力を知らないように感じました。

その様に感じる中で、今回紹介した「須坂ぶらりアルバム」は須坂市の魅力を知る上でとても参考になる本です。


須坂にお住まいの皆さんは須坂の魅力を伝えることができますか?

それができないのならば観光客は須坂に来てくれないのだと思うのです。

掲載している探検隊スペシャル