須坂市屋部町公会堂の横に「秋葉社」が祀られています。
秋葉信仰とは
「火防<ヒブセ>信仰」の一つで、火の神様「火之迦具土神<ホノカグツチノカミ>」をお祀りしています。火力を押さえ、防ぐ力をもっているとされているのです。
その昔、屋部町の荒井家の屋敷内に火柱が立ったそうです。
それに困惑した主人は、屋敷内に火防の神「秋葉大権現」をお祀りした。
そのような伝説が、この秋葉社にはあるのです。
荒井家にはその時の石碑が現在も残されているのだとか。
(是非一度みせていただきたいものです。)
明治初年に政府が出した「神仏分離令」によって秋葉大権現がなくされると、小山町より秋葉社を分けてお祀りしたのだそうです。
祀った場所は「屋部村の中道辻」と記録が残されています。
更に明治41年の「神社統合令」によって秋葉社は墨坂神社八幡に合祀<ゴウシ>されます。当時秋葉社のために建てられた社殿は、何故か「養蚕社<ヨウサンシャ>」として使われ、祭神は本殿に祀られたのだそうです。
昭和22年に秋葉社は屋部町に再建され、昭和42年の公会堂新築に伴い現在地に移されました。
そして現在も例年9月23日に「秋葉社のお祭り」が行われているのです。