東・南・北横町の笠鉾

長野県須坂市では、毎年7月21日より25日まで須坂祇園祭が執り行われます。
祇園祭は21日の「天王おろし(神輿)」と「笠鉾行列」によって幕が開けるのです。


この時期に須坂祇園祭が行なわれることは知られていても、その意味はなかなか知られていないことが現状です。

そこで、今回はより祇園祭を楽しめるように「須坂市祇園祭笠鉾行列」に参加する各町の笠鉾について調べてみました。


神様が降りてくる目印とされている「依代<ヨリシロ>」に防災厄除けの神、。祇園様こと「素盞鳴尊<スサノオノミコト>」が大蛇を退治する様を描いた人形が飾られている笠鉾は横町(東・南・北横町)の笠鉾です。

明治27年に作成されたこの笠鉾は全高454cmです。
それ以前は平安時代の書道家「小野道風<オノノトウフウ>」がダシとして使われていましたが、昭和23年に盗難にあいました。
それで翌年より現在のダシになりました。
以前は猩々<ショウジョウ>の笠鉾もあったのだそうですよ。


横町の笠鉾はダシももちろん、上帽額<カミモコウ>の龍の刺繍や下帽額<シモモコウ>の波の刺繍もなかなか凝っていて立派な笠鉾に仕上がっています。





東・南・北横町の笠鉾


名前:東・南・北横町の笠鉾
取材日:2006/07/14
更新日:2020/09/26

参考文献

須坂の祇園祭<須坂市教育委員会>
須坂の祇園祭り 笠鉾<笠鉾会館ドリームホール>
写真 東・南・北横町笠鉾ピンバッチ<笠鉾会館ドリームホール内にて販売>

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