県内随一の大きさを誇る大伽藍を持つお寺、須坂地域の「普願寺<フガンジ>」。
江戸時代に初代須坂藩主「堀直重<ホリナオシゲ>」が、藩主館ができるまでの間に仮住まいとして用いたともされている由緒あるお寺なのですよ。
普願寺の境内で一際目を引く建造物。
それは「鐘楼<ショウロウ>」です。
この鐘楼は嘉永4年(1851)に完成したものなのだそうで、作者は
「3代亀原和太四郎嘉博」。
鐘楼の南北に彫られた龍、東西に掘られた鳳凰の彫刻が非常にすばらしいのです。
2007年11月に行われた、須坂市博物館主催の「須坂市の古寺を訪ねて」の中で、実際に住職よりお話を頂きました。
その中で
「全国に大きな鐘楼は沢山あるけれど、彫刻はもちろん、その品格全てのバランスが非常に良い。石垣はどんな地震がきてもびくともしない。この鐘楼は全国有数な鐘楼だろう。」
と、自信をもっていられました。
確かに「屋根」「建物」「石垣」全てのバランスがいいですね。
スマートでとっても綺麗です。
この普願寺のある近辺は「須坂の小京都」とも呼ばれるほど、静かで古寺の集まった神秘的な地区です。
立派な堀が掘られ、そこをこれまた立派な石橋が架かっています。
是非、須坂にお住まいの方はもちろん、観光に来られた方にも見ていただきたいと思うのです。