長野県須坂市村山にある「徳永山 長勝寺<トクエイザン チョウショウジ>には、本堂と他に前住職徳永哲夫夫妻の思い出や活動や交流を示す文書が残された「樹心舎<ジュシンシャ>」があります。
本堂の脇には哲夫氏と交流があり、句会の指導でたびたび長勝寺を訪れた「中村草田男<ナカムラクサタオ>」の句碑が建てられています。
「枝垂れ桜 よき個人あり 今の世に 草田男」
この句は草田男が哲夫氏を詠んだ句なのですが、
句からも二人の親密な交流を伺うことができますね。
最初色紙に書かれた句を、哲夫氏の死後、「樹心舎」の設立に併せて平成7年に拡大し石に彫り建立したのです。
現在原本の色紙は樹心舎に掲げられています。
この他に、草田男は長勝寺にて
「降る雪や 明治は遠く なりにけり」
など多くの句を残しました。