塩川町

熊野神社の榎

「熊野神社」はその名の通り「熊野信仰」の神社です。

その熊野神社の境内に2本の「榎<ヒノキ>」が生えています。
以前は4本生えていたそうですが、あとの2本は台風で倒れたか、切られて社地になってしまったのか詳しいことはわかっていないそうです。

熊野信仰の「熊野神社」に「榎」が生えているのは、ただの偶然ではありません。

伝説によると、昔、熊野信仰の発祥地である紀伊の山奥に竜に乗った神人(熊野権現)が姿を現しました。その時に一人の男が12本の榎のもとに勧請したのだそうです。
熊野権現が祭られた最初の場所が「榎<エノキ>」の前なのです。

そんなわけで、熊野信仰と榎は縁があるのですよ。
(熊野権現を勧請したその男は後に「榎本」と名乗ることが許されたのだとか。)


熊野神社は全国に三千社ほどあるそうですが、「榎」の分布の北限が須坂に近いので多分「熊野神社の榎」の中では最北ではないでしょうか。

幹周りが4mもあるこんなに大きな樹ですから、もちろん「須坂市指定天然記念物」に指定されているのですよ。

国道406号を須坂市街地に向かって進む途中に、塩川近辺で左を見ると、この大きな榎が見えます。
圧巻ですので是非近くで見てみてください。

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