萬龍寺の四隅地蔵

萬龍寺は、元和3年(1617)に但唱上人によって開山されたお寺です。



萬龍寺は、慶安2年に江戸幕府より寺領14石の朱印状が付与されました。朱印状が付与された寺は、須高地区70ヶ寺の中で、興国寺とこの萬龍寺の2つだけです。

地元の豪農、玉井和泉が寺に100間四方の土地を寄進した際に、領地の四隅に地蔵尊を建てたといわれています。
その地蔵が今も残されています。

地元では、4体の地蔵尊の顔つきなどから但唱本人もしくはその弟子たちの作であるだろうと伝えられています。



写真は萬龍寺の南側に置かれていた地蔵尊。
今は道の拡張によって、萬龍寺の境内に移されています。

4つの地蔵尊の中では一番大きく感じます。
風化などによって顔の表情までわかりませんが、きっと穏やかな顔をしていたのでしょう。






萬龍寺の四隅地蔵


名前:萬龍寺の四隅地蔵
取材日:2008/10/27
更新日:2021/08/24

参考文献

平成20年須坂学舎資料
須坂市石造文化財<須坂市教育委員会>

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