萬龍寺は、元和3年(1617)に但唱上人によって開山されたお寺です。
萬龍寺は、慶安2年に江戸幕府より寺領14石の朱印状が付与されました。朱印状が付与された寺は、須高地区70ヶ寺の中で、興国寺とこの萬龍寺の2つだけです。
地元の豪農、玉井和泉が寺に100間四方の土地を寄進した際に、領地の四隅に地蔵を建てたといわれています。
その地蔵が今も残されています。
地元では、4体の地蔵の顔つきなどから但唱本人もしくはその弟子たちの作であるだろうと伝えられています。
写真は萬龍寺の南西側に置かれた地蔵尊。
同じ敷地にはいくつかの石仏が一緒に置かれています。
水や新しい花が供えられていて、地元の住民から大切にされている地蔵尊であることを感じました。