豊丘町

延命地蔵堂のエドヒガン

長野県須坂市豊丘にある「旧園里学校」下に生えている「アズマヒガン」が満開になりました。


「アズマヒガン」は「エドヒガン」とも呼ばれます。
樹齢は400年にもなり、川中島の戦いの頃に植えられたものと思われます。
昭和47年に須坂市天然記念物の指定を受けました。

昔はこのあたりに「延命地蔵堂」があり、そのために地元では今でも「延命地蔵堂の大桜」と呼ばれ親しまれています。

「延命地蔵堂の大桜」については由来の巻物が今も残されているのですよ!
そして気になるその内容は

昔この場所で、灰野村(現豊丘地区)の隣村塩野の綺麗な姫が賊に襲われ、首を切られそうになったのだそうです。
その時、その場に祀られていたお地蔵さまが姫の身代わりとなり首を切られ、姫を守りました。
それ以来「延命地蔵堂」と建立しその中で大切に安置されています。

このような感じです。

そして現在、姫の身代わりに首を切られたお地蔵さまは「旧園里学校」内に安置されているのです。
首を落とされ無いために「首なし地蔵」とも呼ばれています。
このアズマヒガンは「延命地蔵堂」があったときに地蔵堂の脇に植えられたのでしょうね。

この「アズマヒガン」はピンク色が濃く、とても綺麗です。
綺麗な青空と周りの緑にそのピンク色が更に映え、樹齢400年の豪快な桜がより大きく綺麗に見えました。

豊丘地区の伝説に残されている大桜は、植えられてから400年経った今も、衰えることなく豪快に咲いています。


延命地蔵堂のエドヒガン

住所:豊丘町
名前:延命地蔵堂のエドヒガン
取材日:2006/04/28
更新日:2020/08/07

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