旧谷街道に接する春木町には現在も土蔵造りの家が立ち並ぶ「蔵並み」を見ることができます。
写真奥の通りに「妻」をみせているお宅とその横が「小田切家」。
その手前の「平入り」二軒が「高橋家」となっています。
ここの小田切家は須坂市新町の通称「東麹屋」の分家なのです。
分家初代「小田切啓蔵氏」は製糸王「越寿三郎」氏の義弟にあたり、明治時代製糸業(山木製糸場)を営む一方で、春木町区長も歴任されました。
現在のお宅は明治25年5月建立なのですよ。築110年!!
そしてこの家の特徴は何といってもその建ち方。
須坂の蔵作りのお宅の多くは、通りに対して平入りに建ち、T字になるように妻入りの母屋が建ちます。
しかし、この小田切家は通りと平行に妻入りと平入りの並ぶ建ち方なのです。これは珍しいのですよ。
中町方面より見る「段蛇腹<ダンジャバラ>」の目立つ重厚な蔵並みは見ごたえたっぷり。
この真向かいには「山丸一番館」と「高庄」が並びます。
須坂市を紹介する時に大きな蔵作りが並ぶ、旧国道406号の銀座通りを紹介することが多くなりますが、
道の両側にこれだけ立派な蔵作りの家々が建ち並ぶ春木町の蔵並みを立派です。
「山丸一番館」では休憩もできますよ。
銀座通りと合わせて見学されることをお薦めします。