相ノ島グラウンドの隅に置かれている祠<ホコラ>は、「金毘羅<コンピラ>さん」です。
金毘羅さんは昔は「金毘羅大権現」とも呼ばれていたそうですよ。
金毘羅さんの本社は四国の金刀比羅宮<コトヒラグウ>。
水上安全の神様と同時に、雨乞いの神様、五穀豊穣の神様として信仰されてきました。
それと同時に国土保護という意味ももたれていたのでしょう。
この相ノ島地区は昔から度々千曲川の氾濫によって災害にみまわれてきた地域です。
ですから、この金毘羅さんは、水難除けの水神として祀られてきたのです。
元々は同地区の市村家の屋敷神だったものをグラウンドそばに移しました。
表面には
右側「元治二乙丑四月吉日」
左側「施主 市村茂一郎」
と刻まれています。
16弁の菊の紋が入っていることも特徴です。