「囀りや 三太刀七太刀 剣の舞」
この句は山口青邨(せいそん)が昭和50年の春に須坂を訪れた際に、臥竜公園を散歩し詠んだ句です。
臥竜山の山頂から見た善光寺平の中央に犀川と千曲川が流れます。戦国時代に上杉謙信と武田信玄が川中島で争った刀剣のきらめきのようにも見えます。
現在は山上の松の枝では小鳥の声が聞こえます。美しい風景は、合戦場の三太刀七太刀の美しい剣の舞のように眺められる
こんなことを詠んだ名句です。
山口青邨は現代俳壇の大御所といわれ、東大名誉教授、俳人協会顧問、俳誌「夏草」主宰の俳人です。
この句碑は、戦後30年にわたり青邨の指導を受けた須高地区の「夏草」支部(田中芥子支部長)会員百余人が主となり、興国寺、須坂市教育委員会、毎日新聞、須坂新聞の協賛を得て臥竜山山頂近くに建立されました。
米子産の不動石を台座とし、百々川の野石の石面に句が彫られています。