満龍寺は禅宗<ゼンシュウ>、曹洞宗<ソウトウシュウ>のお寺です。
本堂を正面から見たときに、入り口が中心からずれています。
これは禅宗寺院の特徴の一つなのです。
中世、須坂地域を治めていた須田氏です。
鎌倉時代、幕府が鎌倉に禅宗の寺(建長寺)を建立し、武家の寺として帰依したことから、地方を治める豪族たちも次々と禅宗の寺を建てたといいます。
この満龍寺も須田満国<ミツクニ>によって享禄元年(1528)に建立されたといわれています。
一説には満国の子、須田満親<ミツチカ>によって建立されたとも伝わっていますが、年代的にみても満国の建立と考えて良いようです。
本堂の裏には、須田満国の墓が残されています。
何度か補修を繰り返されているようですが、上部の宝きょう印塔は創建当時のものと伝わっているそうです。