仁礼

仁礼宿 青木家

国道406号を菅平方面にいく途中の左側にかつて仁礼宿と呼ばれた集落があります。
国道406号は大笹街道の新道で旧道は集落内を通っていました。




仁礼宿の中ほど、旧街道沿いに豪壮な長屋門と蔵が並んでいるお宅は「青木家」です。




青木家は屋号が「万屋」といって大笹街道を使って米を上州に運搬して繁栄しました。
江戸時代末期に作られた現在の建物の2階は旅籠<ハタゴ>を営めるようにしたそうですが、結局旅籠後としては使わずに養蚕に使ったのだそうです。

家の中は代官等の特別な客を呼ぶことができたり、大勢招いての法事を行なったりと部屋の広さを変えることができるように間仕切りに工夫がしてあるそうです。

昔、馬屋使った場所は昭和に入り、洋風の郵便局になりました。
建物を見る角度によってはなんだか和と洋の不思議な組み合わせに見えます。

仁礼宿は傾斜のきつい所にある集落なので、この青木家の蔵も傾斜のある土地を平らにして建っています。
建物と立派な門もさることながら、基礎である「ぼたもち石」「切り石」がしっかりしていたことが印象的でした。

和の蔵作りの中に洋の元郵便局が混ざっていてなんとも歴史を感じる建物です。

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