リンゴ畑の真ん中にそれはあります。
明治政府が日本地図を作るにあたり、長野・新潟・福島・埼玉・山梨・岐阜のエリアの測量の基点となった三角点です。
明治19年「5万分の1」の地形地図製作時に、この一等三角点は設けられました。
全国に972の一等三角点があるそうです。
地図の製作に当たっては、国内に14本の基線を設定し、それに基づいて三角測量をしました。
明治26年(1893)に長野などの中部関東地方において、須坂と高山村を結ぶ基線が3290mと測定、須坂市小河原のこの場所を西端とし、高山の点を東端として、これを基準に北の雁田山<カリタヤマ>と南の井上山のそれぞれに一等三角点を設けて三角測量を行ったのです。
地図製作の基点がここにあることは、地元住民にも知られていません。
歴史的にとっても重要な地点なのに、知られていないことは惜しいですね。
是非一度ご覧いただきたい地点です。