上八町

六角堂観世音菩薩

須坂市上八町の花田地籍に「六角堂」があます。
その中には大きな長方形の石に色鮮やかに描かれた「如意輪観世音菩薩<ニョイリンカンノンボサツ>」が安置されているのです。

この堂と観世音は明治22年に町内に住む「神林柿之助」「関野久左衛門」「町田清作」の三人によって建立されたもので、石碑の裏に今も三名の名を見ることができます。

安置されている「如意輪観世音菩薩」は、587年に聖徳太子によって創建された、京都にある「紫雲山頂法寺」に安置されている観世音の分体とされています。
「紫雲山頂法寺」は六角形の形をしていることから「京都六角堂」の別名があり、その名からこの堂も「花田六角堂」と呼ばれているのですよ。

当初は四角の堂だったらしいのですが、昭和63年に建立100周年記念で六角形に再建されました。

この堂を建立した三人は「当地の信仰を高めよう」という志を持っていたようです。
100周年記念で堂が再建されるなど、地元の方々によって三人の志がしっかりと伝わっているように思えました。

今後次の世代もしっかりと志を継いで行きたいものですね。

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