小島町

清水勝造先生頌徳碑

須坂市立豊洲小学校の一角にこの頌徳碑は建っています。

清水勝造氏は、明治21年に設立された豊洲小学校の初代校長として、大正3年に退職されるまでの31年もの間豊洲地域の教育に携わった人物です。温厚で潔白な性格で、誠に誠実な人物であったと伝わっています。長年の勤務とその人格から村民には慕われ、その時代に豊洲地域で活躍していた人の多くが先生の教え子だったそうです。





ある日、先生の頌徳碑建立の話が出た際、その話題はすぐに村中に広まり、建立費用の全ては村会にて議決され、昭和17年12月の竣工、除幕式も盛大に行われたのです。
頌徳碑の題字は、枢密院議長の原嘉道氏、撰文と書は当時の信濃教育会長宮澤佐源次氏によって書かれました。
このように頌徳碑建立の経緯を見ても、清水勝造氏は豊洲地域が生んだ偉大なる人物であり、村人からの尊敬の念の強さを感じるのです。

頌徳碑に刻まれた文は以下の通り




清水先生頌徳碑
樞密院議長從二位勲一等(すうみついんぎちょうじゅうにいくんいっとう)
原嘉道(はらよしみち)題額


清水勝造先生上高井郡豊洲村人文久三年生於小島明治十五年卒業長野師範学校爲(なす)本村小学校初代校長爾(なんじ)来至大正四年勤続三十餘年以郷先生自任至誠一貫盡痒本村教育矣先生逝而二十季闔村迫慕先生之温容高風不己焉茲?村議建碑以欲傅其餘徳於後世請文於予□叙銘曰
信山峻秀
清水清洌
成徳仰高
洪恵流長

信濃教育會長
宮澤佐源次撰並書

紀元二千六百二年
昭和十七年十二月
豊洲村


清水勝造先生頌徳碑

住所:小島町
名前:清水勝造先生頌徳碑
取材日:2011/12/03
更新日:2021/10/27

参考文献

豊洲村の歩み<上高井郡豊洲村1954年発行>

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