長野県須坂市新町にある「お不動さん」の隣に蔵作りのお宅があります。
明治末期より「塩の園」として御茶屋を営んでいた上原家です。
写真奥が「お店」。
その横の白い壁の小屋が「火入れ場」。
そして門をはさんで「下店」が並びます。
「下店」は、中でも新しい建物。
一見大正建築を感じさる建物ですが、建造は昭和3、4年といわれています。
昭和3,4年というと、丁度世界恐慌の最中だったそうで、
当時仕事の少なかった大工さんや左官屋さんが時間をかけ、手間をかけてこの店を作ったのだそうです。
そのせいかケヤキ柱を用いたこの建物は現在も損所は無いのです。
「お店」と呼ばれた建物は、明治時代らしい建物。
2階に格子戸が3つあり、1階の窓は広く開いています。
つい最近まで、産地から仕入れたお茶の葉を「火入れ場」でブレンドし、再度火入れをして独自の香りと味のお茶に仕上げ販売をしていました。
残念ながら現在は、商売は行っていません。
「塩の園」でオリジナルの香りと味付けでブレンドされたお茶。
是非1度味わってみたかったものですね。