「高井八守神社<タカイハチモリジンジャ>」は長野県須坂市妙徳山<ミョウトクサン>の麓にあり、下八町地区の産土神<ウブスナカミ>として祀られています。
産土神とは、その集落一体を守る神様(土地の神様)のことで、
この八守神社の祭神は諏訪神社で有名な、お諏訪さんこと「健御名方命<タテミナカタノミコト>」なのです。
鎌倉時代を中心に武家からの信仰を集めた人気の神様なのですよ。
健御名方命を祀る神社を一般的に諏訪社<スワシャ>と呼ぶそうで、諏訪社の数は長野県内でも千を超え、須坂市内には15社ほどもあるのです。
この八守神社の特徴は何といっても入り口の真っ赤で立派な鳥居と長い石階段。
鳥居の役目は
「この先は境内で神聖な場所となる」
ことを知らせるのと同時に
「くぐった人の身を清める(祓い<ハライ>を受ける)」
のです。
神様の前に立つにあたり、緊張感をもって、身も心も清らかになりなさい。ということなのでしょう。
立派な八守神社の鳥居をくぐると本当に身が清められる思いがするのだから不思議ですね。
参道を覆い隠すほどの林。
その木々の隙間から入り込む光によってようやく見える拝殿。
その光景がとても神秘的な神社です。