天神社

長野県須坂市福島地区にある天神社で秋祭りが行われました。

天神社といえば「大幟<オオノボリ>」。
楽しみでしたが、秋祭りには大幟は出ないのです。


最近「天神社」について知ったことですが

日本に1万を越える天神社、天満宮があるのだそうです。スゲー!
天神社(天満宮)は「菅原道真<スガワラミチザネ>」を祀った神社。
学問の神として有名な菅原天神ですが、江戸時代前は商工の神であったことはなかなか知られいないですよね。

菅原道真が活躍した時代は平安時代の貴族社会の転換期だったそうで、
中央政権では、藤原氏の独裁が確立しましたが、
地方では豪族の衰退によって商工民が力をつけたのです。

そのことにいち早く気がつき、その事情もふまえた上で、
地方のためになる政治を行ったのが「菅原道真」なのです。
それによって藤原氏に憎まれ、九州に左遷され、その地で亡くなりました。

それ以来九州で天災が相次ぎ、
「道真は雷の神になった」と恐れられ、
各地で天の神、天神社が祀られてのです。

こうして商工の民にあった政治をした道真を祀った「天神社」は商工民の信仰を集めたのでした。


そんな事情を考えると、物流、商人の道 大笹街道の起点「福島」に天神社が祀られた理由もわかりますね。



天神社の秋祭りは初めて見ましたが、いつも見ている天神社と違い、厳か<オゴソカ>で緊張感のある雰囲気
に、神社の本質を感じることができたのでした。







天神社


名前:天神社
取材日:2006/11/25
更新日:2020/11/10

参考文献

日本人なら知っておきたい神道<武光誠著>
神社ふしぎ探検<外山晴彦著>

掲載している探検隊スペシャル