青木山長妙寺<アオキザン チョウミョウジ>は、県道346号線(五味池高原線)を登っていくと左手にあります。
このお寺は応安6年(1369)に山梨県の武川で開山されました。
誰によって開山されたのかは記録が残っていないために不明なのだそうです。
その後応永21年(1414)に、須坂市の井上地区に移転しました。
その場所は大日堂のあった場所で、大日堂は井上地域を支治めていた「井上氏」の祖で、井上満実の祈願寺でありました。しかしその大日堂は戦国時代になり武田氏によって焼き払われてしまいます。
その後、荒地となったところに、甲州の青木氏が長妙寺を移転してきたのです。
井上にあった長妙寺も、慶長2年(1597)に火災にあってしまい。現在地の豊丘地区に移ってきました。
現在の場所でも天明6年(1786)に火災にあっていますが、鐘楼門と須坂市天然記念物に指定されている枝垂れ桜はその火災より免れたのでした。
一段一段がしっかりとしている石段と、その上に設置されている簡素でありながらも時代を感じる鐘楼門。
そして門から見ることのできる本堂がいいですね。
春には樹齢400年もの桜が咲き乱れ、それは綺麗です。